【学び】スパイスの形態別の特性について〜その2:原型(ホール)スパイスと粉末(パウダー)スパイスの特徴とは〜

こんにちは。YUKAです。

スパイスの形態は、「フレッシュ(生)」のものとそれを「ドライ(乾燥)」したものに大きく分かれます。

また乾燥品に関していうと、「原型」「粉末」というように形状別でも売られていますよね。

前回の記事(その1)では「フレッシュ(生)とドライ(乾燥品)の特徴」を書きました。

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フレッシュ(生)とドライ(乾燥品)のスパイス

今回はその2。「原型(ホール)スパイスと粉末(パウダー)スパイス)の特徴」です。

※スパイスの定義については以下の記事で書いていますので、スパイスに興味のある方はぜひご覧ください。

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原型(ホール)スパイスと粉末(パウダー)スパイスの特徴とは

冒頭でも述べた通り、ドライ(乾燥)のスパイスは「原型」「粉末」というように、形状別でも売られています。

それでは、「原型」「粉末」ではどのような特徴や使い方があるのでしょうか。

まずスパイスは植物ですが、芳香成分である精油は植物体の全体に含まれているわけではありません。

根茎、葉、果実、花などの部位のいずれかに多く含まれています

YUKA
スパイスとして働く有効成分の分布は、各スパイスによって異なります!

有効成分を多く含む部位がスパイスとして利用されているわけですが…

原型か粉砕品かで活用方法が異なったり、香りも若干違ったりします。

原型(ホール)スパイスの特徴

粉砕されていない、そのままの形のものが「原型(ホール)スパイス」です。

スパイスには芳香や辛味などの有効な成分がありますが、これらは葉や果実の中に閉じ込められています。

香りが飛びにくいのが特徴です。

そのため、煮込み料理などへの使用がおすすめ

時間をかけることで、香りや辛味をつけることができます

この時、ちぎったり傷つけたりすると、細胞が壊されて成分が出てくるのでより芳香や辛味を感じられます

また、油に香りを移して使うことも。

YUKA
カレーを作るときはよくやります!(テンパリング)

油で熱することで芳香成分や辛味成分を引き出すことができます。

YUKA
スパイスの有効成分の多くが油溶性です。油と中が良いんですね〜。

そのほか、少々面倒ですが、使用直前にミルなどで粉砕してパウダーとして使う!というのも良いですね。

原型スパイスそのままでは香り立ちが弱いですが、砕くとより強い芳香を味わうことができますよ。

原型スパイスのポイントを、以下にまとめました。

♦︎スパイスそのままの形のもの(粉砕されていないもの)

♦︎香りが飛びにくい

♦︎煮込み料理や油に香りを移して使うのがおすすめ

♦︎使うタイミングは、料理の序盤が多い

♦︎ちぎったり傷つけたりすると、より芳香や辛味を感じられる

粉末(パウダー)スパイスの特徴

粉末スパイスは、原型スパイスを粉末状にしたものです。

パウダー状が多いですが、粗挽きもありますね。

粉末スパイスは使用するたびに粉砕する必要が無いので、使いやすく便利です。

素材にまぶしたり練り込んだり、液体に溶かしたりと使い方も様々。

自分でブレンドして、手軽に使うことができるのも魅力的です。

だだし、香り立ちは良いですが、飛びやすいので注意が必要。

YUKA
加熱しすぎはNGです。ささっと素早く!

そのため、料理で使うタイミングとしては中盤から終盤が多いです。

また熱や光・湿気に弱いので、保存にも気をつけましょう。

スパイス中に含まれている精油は、ホールスパイスよりも揮発しやすく変化しやすいです。

粉末スパイスのポイントを以下にまとめました。

♦︎原型スパイスを粉末状にしたもの

♦︎ホールに比べて使いやすい

♦︎香り立ちは良いが、飛びやすいので注意が必要

♦︎使うタイミングは、料理の中盤から終盤が多い

♦︎熱や光・湿気に弱いので、保存にも注意する
(ホールスパイスに比べて、精油が揮発しやすく変化しやすい)

さいごに

今回はスパイスの形態・形状別の特性〜その2〜ということで、「原型(ホール)スパイス」と「粉末(パウダー)スパイス」の特徴について書きました。

それぞれの特徴を覚えて、使用目的に合わせてスパイスを使い分けていきましょう!

まずはレシピ通りに作ってみて、なんとなくコツや使い方を覚えてきたら自分なりにアレンジしてみるのも良いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、次回の記事もお楽しみに!

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